英語の文型について解説

中学2年生

英語にはさまざまな文の形があります。それらは大きく5つの文の形、いわゆる文型に分けることが出来ます。この記事では、文型について解説していきます。

文型の種類

文型には第一文型、第二文型、第三文型、第四文型、第五文型があります。

第一文型 SV

第一文型とは

第一文型はS(主語)とV(動詞)によって出来ている文です。例えば、次の文が第一文型になります。

I ran.(私は走った) 

  • S(主語):I
  • V(動詞):ran
I ran.

また、この第一文型はM(修飾語)が入っていても大丈夫です。

I ran in the park.(私は公園の中を走った)

  • S(主語):I
  • V(動詞):ran
  • M(修飾語):in the park

主語と動詞だけで文が成り立っている場合は、第一文型になります。

第一文型の例文

I go to school.(私は学校へ行く)

  • S(主語):I
  • V(動詞):go
  • M(修飾語):to school

Come here.(ここに来なさい)

  • S(主語):You(省略されている)
  • V(動詞):come
  • M(修飾語):here

There are many books in the library.(図書館にはたくさんの本がある)

  • S(主語):many books
  • V(動詞):are
  • M(修飾語):in the library

There is~、There are~の文では、Thereは、形式主語と呼ばれるものになります。真主語は動詞の後の名詞になります。

第二文型 SVC

第二文型とは

第二文型は、S(主語)V(動詞)C(補語)によって作られた文の形です。例えば、次のような文が第二文型です。

She is a student.(彼女は学生です)

  • S(主語):She
  • V(動詞):is
  • C(補語):a student
student

この場合、主語と補語はイコールの関係になります。例文では[She = student]という関係が成り立っています。

第二文型をとる主な動詞

第二文型に使われる動詞は、be動詞とget,becomeです。この3つの動詞が使われていたら、第二文型だと判断しましょう。

第二文型の例文

I became a doctor.(私は医者になりました)

  • S(主語):I
  • V(動詞):became
  • C(補語):a doctor

She is my mother.(彼女は私の母です)

  • S(主語):She
  • V(動詞):is
  • C(補語):my mother

第三文型 SVO

第三文型とは

第三文型は、S(主語)V(動詞)O(目的語)の順番になっている文の形のことをいいます。例えば、次の文をみてみましょう。

He likes soccer.(彼はサッカーが好きです)

  • S(主語):He
  • V(動詞):likes
  • O(目的語):soccer
soccer

この文は、likesの目的語がsoccerとなっていて、第三文型となります。

第二文型と第三文型との見分け方

第二文型と第三文型の違いは、動詞の後ろが補語になるか目的語になるかだけで、よく似ています。ここで、補語と目的語の見分け方を説明します。

主語とイコールの関係になっていれば補語、主語とイコールの関係になっていなければ目的語です。

第二文型で説明しました例文で

She is a student.

を挙げました。この文はShe=a studentの関係になっています。なので、主語とイコールの関係になっているa studentは補語となり、第二文型と言えるわけです。逆に第三文型の例文で

He likes soccer.

は、He≠soccerの関係になっています。彼はサッカーが好きなだけで、彼がサッカーというわけではないです。なので、soccerは目的語となり、この文は第三文型と言えるわけです。

第三文型の例文

第三文型の例文は他にもあります。

She eats lunch.(彼女はお昼ご飯を食べる)

They cut carrots.(彼女らはニンジンを切る)

kind

She studies English.(彼女は英語を勉強します)

study

第四文型 SVOO

第四文型とは

第四文型とは、S(主語)V(動詞)O(目的語:人)O(目的語:物)で構成された文のことをいいます。例えば、次の文が第四文型です。

My teacher taught me English.(私の先生は私に英語を教えました)

  • S(主語):My teacher
  • V(動詞):taught
  • O(目的語・人):me
  • O(目的語・物):English

この文型は目的語が2つあります。最初の目的語(青字部分)は動詞の対象となる人になります。つまり「誰に」にあたる部分になります。その次の目的語(緑字部分)は、対象となる物がきます。こちらは、「何を」に該当する部分になります。

第四文型の例文

・My father cooked her lunch.(私の父は彼女にお昼ご飯を料理した)

  • S(主語):My father
  • V(動詞):cooked
  • O(目的語・人):her
  • O(目的語・物):lunch

She gave him a present.(彼女は彼にプレゼントをあげた)

  • S(主語):She
  • V(動詞):gave
  • O(目的語・人):him
  • O(目的語・物):present

第四文型から第三文型への書き換え

書き換え方法

第四文型から第三文型へ書き換えることが出来ます。例えば先ほど挙げた例文’My teacher taught me English.’を第三文型に書き換えてみましょう。

My teacher taught me English.

第四文型から第三文型に書き換えるときにやることは2つです。

①2つの目的語を入れ替える

②2つの目的語の間に前置詞を入れる

①まずは、2つの目的語を入れ替えます。

My teacher taught English me .

②次に、2つの目的語の間に、前置詞を入れます。この時に使う前置詞は動詞によって異なります。後の方で述べていますがtaughtの場合は、前置詞はtoを使います。

My teacher taught English to me.

これで完成です。

toとforの使い分け方

さて、動詞がtaughtが使われているときは、前置詞としてtoを使いましたが、他にも前置詞としてがforを用いる場合があります。その使い分け方は次のようになります。

動詞による動作が相手がいないと出来ない場合(例:give,teach,lend,show,pass,pay,sell等)→前置詞はtoを使います。

動詞による動作が相手がいなくても出来る場合(例:make cook buy 等)→前置詞はforを使います。

例えば、give(あげる)、teach(教える)、show(見せる)という行為はどれも、相手がいないと成り立たない行為です。このような動詞が使われている場合は、前置詞はtoを使います。

一方、make(作る),cook(料理する),buy(買う)という行為は、どれも相手がいなくても成り立ちます。例えば、cookだったら自分が食べる料理を作ることもできますし、buyも自分が欲しいものを買うことが出来ますので、相手がいなくても可能です。このような動詞が使われている場合は、前置詞はforを使います。

(動詞が過去形になっていても同様です)

第四文型から第三文型への書き換えの例文

①彼は私にいくつかの手紙を見せた。

He showed me some letters.

→He showed some letters to me.

②彼女は先生にボールを渡した。

She passed the teacher the ball.

→She passed the ball to the teacher.

③私の母は私に夕食を作った。

My mother cooked me dinner.

→My mother cooked dinner for me .

④彼女は自分の息子にプレゼントを買ってあげた

She bought her son a present.

→She bought a present for her son.

第五文型SVOC

第五文型とは

第五文型とはS(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語)で構成されている文のことを言います。

例えば、次のような文は第五文型になります。

He painted the wall pink.

  • S(主語):He
  • V(動詞):painted
  • O(目的語):the wall
  • C(補語):pink
painted the wall pink

このように「彼が壁をピンクの状態にする」という文になります。つまり、「S(主語が)O(目的語)をC(補語)の状態にV(動詞)する」という意味を持った文が第五文型になります。

第五文型で使われる動詞

第五文型で使われる動詞は次のようなものがあります。

keep O C (OをCの状態に保つ),make O C(OをCの状態にする),found O C (OがCであると気づいた),call O C(OをCと呼ぶ),named O C(OをCと名付ける)

第五文型を用いた例文

第五文型を用いた例文は次のようになります。

①The woman keeps the room clean.(その女性は部屋をきれいに保っている)

  • S(主語):The woman
  • V(動詞):keeps
  • O(目的語):the room
  • C(補語):clean

②The news made me sad.(そのニュースが私を悲しくさせた)

  • S(主語):The news
  • V(動詞):made
  • O(目的語):me
  • C(補語):sad
The news made me sad.

③He found her interesting.(彼は彼女が面白いと気づいた)

  • S(主語):The news
  • V(動詞):made
  • O(目的語):me
  • C(補語):sad

④They named the cat Tama.(彼らはそのネコをタマと名付けた)

  • S(主語):They
  • V(動詞):named
  • O(目的語):the cat
  • C(補語):Tama

最後に

いかがでしたでしょうか?

英語の文型はいろいろな種類がありまして奥が深いです。第4文型から第三文型への書き換えの時の前置詞の話は、受動態の文を書くときに、その知識を使います。ぜひ、マスターしておきましょう。

この記事を読んだ皆さんが英語の学習でうまくいきますように。

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