皆さんは、英語がきちんと聞き取れていますか?聞いて、意味がきちんと理解できていますか?
英語が聞き取れるようになると、英語を話したり、勉強したりするのが、楽しくなります。この記事では、英語の聞き取りが出来るようになるためには、どのように勉強すればいいかを解説します。
リスニング学習で一番大切な事

はじめに、リスニング学習で一番大切なことを伝えます。
それは
リスニングの学習は毎日行うこと
です。
リスニング学習を行うことにより、英語を聞き取る力が伸びていきます。具体的には、英語を聞いたときに、今までは

英語を聞いても、その意味がすぐには出てこない・・・。英語を聞いている途中で頭がゴチャゴチャしてしまい、すぐに聞き取った英語を忘れてしまう・・・。だからうまく答えられない。
だったのが、リスニング学習を継続していくうちに、

英語を聞いたら、一瞬で日本語で意味が理解できるようになった!あと、何を言っているかを分かるようになって、こちら側もどう答えればいいかを考える余裕が出来るようになった!
という具合に変わっていきます。さらに学習が進むと、

英語で聞いて、それをいちいち日本語に直さなくても、意味が理解できるようになった!
という具合に変わってきます。
これから具体的なリスニングの学習方法を説明していきますが、一日でもこれらのリスニングの学習を休んでしまうと、休んだ分を取り戻すのに最低3日かかると言われています。
そのくらい、リスニングを毎日継続して学習していくことが大切です。
このことを頭の片隅に置いて、以下の方法でリスニングの学習に取り組んでいきましょう。
具体的な学習方法
区切りマークを入れながら聞く区切り聞き
音声を聴きながら、区切りマークを英文に入れ、日本語の意味を考える方法です。
英語の音声を前から順番に理解出来るようになります。英語は、情報がどんどん後ろに付けられていく言葉なので、区切り聞きをすることにより、聞いた英文を理解しやすくなります。
①英語の音声を流します。
②英語の意味の区切れ目に来たら、音を止め、日本語の意味を考えます。
③続きの英語の音声を流し、英語の意味の区切れ目が来たら、再度止め、日本語の意味を考えます。
意味の区切れ目は、例えば、下の文ですと、スラッシュ(/のマーク)のあるところです。
I think that/ students should use the Internet /when they are studying./ I have/ two reasons./ First/they can look up the words/ they don't know /on the Internet./Second,/if they are too tired/ to study,/they can take a break/ by using the Internet./So,/I think/ students should use the Internet/ when they are studying.
ディクテーション
音声を聴きながら、その聞き取った文を書いていく方法です。
聞いた英語が頭に残りやすくなる方法で、おすすめです。ぜひ試してみてください。
①まず、次の物を用意します。
- 英語の音声(CDやアプリ、動画など)
- 音声の原稿
- ノート
- 筆記用具

②次に、音声を流し、音声の原稿を見ない状態で、聞き取った文をノートに書いていきます。
③最後に、ノートに書いた文が合っているかどうかを確認するために、原稿をチェックします。
この方法ですと、英語を聞き取る力が伸びるだけでなく、単語のスペルもきちんと覚えることが出来ます。さらに前置詞などの細かいところまで、気をつけることができるようになります。
オーバーラッピング
英文を見ながら、音声の後について発音していく方法です。
英語を聴きながら、英文を見て発音していきますので、集中して英語を聴くことが出来ます。ディクテーションと比べて筆記用具を使わずに済みますので、手軽に出来ます。
①まずは、次の物を用意します。
- 英語の音声(CDやアプリ、動画など)
- 英語の音声の原稿
②英語の音声を流します。
③流れてきた音声の後について、原稿を見ながら発音します。
コツとしては、その英文を書いた人の気持ちになり、心をこめて読むことです。アクセントや文と文の間の空白の時間も音声をまねしながらやってみてください。
シャドーイング
英文を見ずに、聞こえてくる英文を一歩後ろから追いかけるようにして、聞こえてきた英語を発音します。
オーバーラッピングと比べて、英語の文を見ないで発音していくので、記憶力が求められます。その分、難しいですが、一度聞いた英文が頭から離れにくくなりますので、記憶力が上がります。
①英語の音声だけを用意します。
②英語の音声を流し、聞こえてきた英文を少し後から発音していきます。
影のように後ろからついていくことを英語で、shadow (シャドー)ということから、この練習方法をシャドーイングと名付けられています。
難易度の高い練習方法ですが、英語の力をつけるには、もってこいの学習方法です。
リスニングでは、どんな教材を使うと良い?
リスニングを上げるには、毎日継続して学習していくことが大切です。
そのために、毎日飽きずに行うことが出来るものがいいでしょう。
具体的には、以下の物がおススメです。
英語が使われている海外ドラマや海外アニメ
英語が使われている海外ドラマや海外アニメは、リスニングを毎日行うためには、もってこいの教材です。なぜなら、海外ドラマや海外アニメは、1話が終ったら、次の話が気になり、それが翌日のリスニング学習のやる気アップに繋がるからです。
海外ドラマや海外アニメは、字幕が(英語と日本語)で吹き替えなしのものを選ぶといいでしょう。
お勧めの方法ですが、次のようになります。
①日本語字幕でストーリーの大体の内容を理解する
最初から英語で聞いてしまうと、登場人物が何を言っているのかが分からず、ストーリーに入り込めません。その結果、学習のやる気が下がってしまいます。英語にある程度、自信がある人は日本語字幕で見るというところは飛ばして②から始めて大丈夫です。
②字幕なしで観る
ある程度ストーリーが分かったら、字幕なしで観てみましょう。ここで気にかけてほしいのが、「何を言っているか分からない単語」です。登場人物によっては、話すスピードが速かったり、訛りがある話し方をしたりするので、何を言っているか分からない場面があれば、メモしたり、頭の片隅に置いておきましょう。
③英語の字幕と一緒に観る
②で、聞き取れない単語や表現があれば、ここで英語の字幕を使って確認します。「あの時は、この単語を言っていたのか」や「この単語は、実はこういう発音をするのか」という発見もここで出来たりします。いろいろな発見が出来るところなので、ある意味で一番楽しいところかもしれません。
何回か見たことのある単語だけど、読み方がいまいち分からなかったり、誤解していた読み方をしていた場合は、ここで修正しておきましょう。
お勧めの海外ドラマ
お勧めの海外ドラマは次のようなものです。
FRIENDS
初心者にお勧めです。個性豊かな男女の友情を描いた物語です。英語も聞き取りやすく、コメディーのような話なので、継続しやすいです。
ビバリーヒルズ高校白書
高校生の男女が学校生活や家庭で起こる様々な問題に悩みながら立ち向かい、成長していく物語。ビバリーヒルズ青春白書もあるのですが、こちらは高校白書の続篇になります。英語を学びながら、アメリカと日本の学校の行事や文化の違いを学べたりするので、お勧めです。
24
テロ対策ユニットのCTUが悪に立ち向かうストーリーです。犯人が意外な人物だったり、「この人が実は黒幕だった」というどんでん返しもあり、ストーリーに引き込まれます。アクション映画らしく、話すスピードが速めですが、ストーリー性を重視する場合はおススメです。
アグリーベティー
醜い姿をした主人公ベティーが、ふとしたことから、見た目第一のファッション雑誌の会社に就職します。その会社でベティーは、人間関係に悩んだり、会社の中での騒動に巻き込まれたりしながら過ごしていく様子を描いた話です。話すスピードもかなり速いのと、FYIなどのビジネス英語がどんどん出てくるので、英語を学習するために使うには社会人や上級者向けのドラマになっています。
英検の過去問のリスニング問題
最近行われた3回分の英検の過去問がホームページに載っています。英語のリスニング音声とリスニング原稿が載っていますので、区切り聴きとオーバーラッピング、シャドーイング、ディクテーションが全て可能です。音声も何回でも聴くことが出来ますので、聞き取れなかった文は、もう一度聴いて理解していきましょう。
長文が載っているCDやQRコード付き単語帳
おすすめは「文で覚える単語」です。左のページに長文が載っていて、右のページに長文で使われている単語の意味が載っています。
CDやQRコードやアプリからのダウンロードで音声を聴くことが出来ますので、それによりリスニングの学習を行うことが出来ます。単語の発音の仕方も音声を聞いて学ぶことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。リスニングが出来るようになると、英語を使うことが楽しくなり、その結果、英語の学習のやる気アップにつながります。そしてもっと英語が出来るようになり、さらにやる気がアップします。この循環をぜひ繰り返して、英語の学習を楽しく行ってみてください。
みなさんが、英語の学習を楽しく出来ますように。
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