みなさん、英検の2次試験の面接の勉強は順調でしょうか?
ここでは、英検準2級の2次試験の面接の具体的な流れと攻略法について説明します。
面接の流れは次のようになります。
- STEP1入室のあいさつ
元気にあいさつをしましょう
- STEP2簡単な会話
面接官との簡単な会話がされます
- STEP3カードの黙読
カードが手渡され、20秒間黙読するよう、指示されます
- STEP4カードの音読
カードに書かれている文章を音読します。はっきりゆっくり元気な声で音読しましょう。
- STEP5カードに関する質問
Question No. 1~3は、カードに書かれていることについて質問されます。ハキハキ答えていきましょう。
- STEP6受験者自身の考え等に関する質問
Question No.4と5は、受験者自身の事について聞かれます。カードを裏返した状態で答えます。
- STEP7退室
カードを面接官に返し、退室します。元気よく退室のあいさつを忘れずに行いましょう。
入室・あいさつ
試験当日、会場に到着したら、実際に試験を行う教室に案内されます。
試験の順番が来るまで、廊下で待機します。
順番が来たら、入室する時はドアをノックし、’May I come in?‘と言います。
これは日本語で「入室してもいいですか?」という意味になります。
許可が出たら、教室の中に入ってOKです。
入室したら、面接官が1人います。
笑顔で元気よく’Hello’と言いましょう。

どんなに緊張していても、ここで元気にあいさつするとある程度緊張がほぐれます。
しっかり、あいさつしましょう。
自己紹介と簡単な会話
入室後、面接カードを試験官に渡します。
(この面接カードは会場に入ったら、受験票と引き換えに渡されるものです。)
試験官から’Please sit down’と言われたら椅子に座りましょう。
この後、面接官から名前を聞かれますので、きちんと答えましょう。

May I ask your name?(お名前を聞いてもいいですか?)

Yes. My name is ○○.(はい。私の名前は○○です。)

This is the pre-2nd test,OK?(こちらは、準2級のテストですが大丈夫ですか?)

OK.
この後は、会話が2往復くらい行なわれます。例えば、以下のような会話が行われたりします。

How are you?(お元気ですか?)

I’m fine,thank you.(元気です。ありがとうございます。)

Are you a student?(あなたは学生ですか?)

Yes,I am.(はい、そうです。)
もし、伝えきれない表現があったとしても、身振り手振りで表現するなどして、一生懸命伝えましょう。
この一生懸命さは評価されます。
カードが渡され、黙読する・黙読する時のポイント
面接官との会話の後に、カードが渡されます。
カードには、上部に文章。下部にAとBの2つの絵があります。
この後試験官から、20秒間黙読するように指示されます。

Please read it silently for 20 seconds.「20秒間黙読してください。」

OK.
黙読時に文章内で探してほしい表現があります。
それは、次の表現です。
- and by doing so(そうすることによって)
- For this reason(このような理由で)
- In this way(この方法で)
- and in this way(そしてこの方法で)
- so(だから)
文章の中には、上の表現のどれかが使われていることが多いです。
なので、これらをチェックしましょう。
なぜなら、上のどの表現が使われているかによって、この後のNo.1に出される問題が決まっているからです。
出される問題は、文章中で上の表現の後につづく言葉で作られます。
具体的には以下の通りになります。
- and by doing so⇒How do ~?「どのようにして~か?」が聞かれる
- For this reason⇒Why do ~?「なぜ~か?」が聞かれる
- In this way⇒How do ~?「どうやって~か?」が聞かれる
- and in this way⇒How do ~?「どうやって~か?」が聞かれる
- so⇒Why do ~?「なぜ~か?」が聞かれる
例えば、文章中に以下の文章があったとします。
People eat a lot of hamburger at a restaurant,and in this way they get fat.
(人々はレストランでたくさんのハンバーガーを食べる。そしてこの方法で彼らは太る)
and in this wayが含まれていますね。
このような文章が出たら、必ずNo.1の問題は次のようになります。
According to the passage,how do people get fat?(文章によると、人々はどのようにして太るのですか?)
なぜこの質問になるかと、この解答方法についても、後程解説します。
音読
黙読が終わったら、面接官から音読するように指示されます。

Please read it aloud.(音読してください)

OK.
ゆっくり大きな声ではっきり読みましょう。
ちなみに「ゆっくり読むこと」を意識することにより、緊張感がやわらぎ、その後の質問にも落ち着いて答える事が出来ます。
Question No.1 文章からの問題
音読が終わったら、面接官から質問を5問、出題されます。

Now,I`ll ask you 5 question.Are you ready?(今から5つ質問をします。準備は大丈夫ですか)

OK.
このあと、質問が始まりますが、最初の質問は、音読した文章から出題されます。
ここで、先ほど述べましたが、No.1の質問は、文章に使われている表現により、ある程度予想できてしまいます。
ここでは、パターンごとに見ていきましょう。
Question No.1
パターン1 ’and by doing so’’and in this way’が使われていた場合
文章中に’and by doing so’や、’and in this way’が出てきたときは、どちらも質問のされ方や、答え方は同じです。
例えば、先ほど出てきた例文ですが、
People eat a lot of hamburger at a restaurant,and in this way they get fat.

この文が文章中にあるとします。
and in this wayという表現が使われていますので、以下の質問が予想されます。
According to the passage,how do people get fat?
なぜなら、大概、文章中のand in this wayの後に、出てくる表現を使って質問文が作られます。
この場合、they(=people) get fatがありますので、How do people get fat?が質問になるわけです。
さて、答え方としては、以下の通りになります。
By eating a lot of hamburger at a restaurant.
答えの作り方
①and in this wayの直前に書かれている部分(節)を抜き出す
and in this wayの直前に書かれている節は、People eat a lot of hamburger at a restaurantです。
②主語とByを入れ替える
People eat a lot of hamburger at a restaurantの主語はPeopleです。
なので、PeopleをByと入れ替えます。すると以下のようになります。
By eat a People eat a lot of hamburger at a restaurant
③Byの後の動詞をingの形にする
Byの後は、名詞か動名詞(~ing形)にしなければいけません。
なので、Byの後のeatをing形にします。
By eating a lot of hamburger at a restaurant.
これで答えの完成です。
このやり方で行っていくと、たまにoftenやsometimes等の修飾語がbyの後に入る時がありますが、その場合は、oftenやsometimesは、外して答えてください。
例えば、以下の例文があったとします。
Students often plays video games,and by doing so they can’t sleep well.
(学生たちは、よくテレビゲームをします。そしてそうすることにより、彼らはよく眠れなくなります。)

この文が文章中にあると、質問のNo.1では、以下のように聞かれます。
According to the passage,how do students can’t sleep well?(文章によると、どのようにして学生たちは眠れなくなるのですか?)
この質問に対する答えですが、先ほどと同じやり方でand by doing soの前を抜き出し、StudentsをByに変えると以下の文になります。
By often plays video games.
この場合、oftenが入りますが、このoftenは答えに入れないようにしましょう。
By often plays video games.⇒By plays video games
oftenは、直前にByが来たことによあり、位置がおかしくなりましたので、消す必要があります。
この状態で、Byの後の動詞playsをing形に変えます。
By playing video games.(テレビゲームをすることによって)
これで完成です。
パターン2 ‘In this way’が使われていた場合
今度は文章中にIn this wayが使われているパターンを見ていきましょう。
以下の例文を見てください。
Many children help their parents cooking meals.In this way, they will be able to cook by themselves when they become an adult.
(多くの子供たちが両親が食事を作るのを手伝います。この方法で、彼らは、大人になった時に料理をすることが出来るようになるのです。)
この文ではIn this wayが使われています。文の先頭に使われます。
この場合は、In this wayの後の言葉を使って質問が行われます。
つまり、以下のようになります。
According to the passage, how do children will be able to cook by themselves when they become an adult?(文章によると、子供たちは大人になった時に、どのような方法で料理をすることができるようになりますか?)
答えの作り方
①In this wayの前に書かれている文を丸ごと抜き出す
In this wayの前に書かれている文は次の文です。
Many children help their parents cooking meals.

②主語とByを入れ替える
抜き出した文の主語はMany childrenです。
Many childrenをByと入れ替えます。
By help their parents cooking meals.
③Byの後の動詞をing形にする
Byの後の動詞はhelpです。helpをing形にしましょう。
By helping their parents cooking meals.
これで、答えの完成です。
パターン3 ’For this reason’が使われていた場合
次に文章中にFor this reasonが使われていた場合についてです。
例えば、以下の例文が文章中にあるとします。
A lot of people go to the sea and throw away many garbage.For this reason,the sea is getting more dirty.(多くの人々が海に行き、多くのゴミを捨てます。この理由から海は、もっと汚れていきます。)

この場合、No.1の質問は次のようになります。
Why is the sea getting more dirty?(なぜ海は汚れてきているのですか)
この質問の答えの作り方ですが、次のようになります。
①For this reasonsの前の文を丸ごと抜き出す
この場合、For this reasonの前に書かれている文は、
A lot of people go to the sea and throw away many garbage.
になります。
②文の先頭にBecauseをつける
今回の質問は、Why(なぜ?)と理由を聞いています。
そのため、答えとなる文には、「なぜなら」で始める必要があります。
「なぜなら」は、英語でBecauseです。
Becauseを文の頭に付けて、答えを完成させます。
Because a lot of people go to the sea and throw away many garbage.
(なぜなら多くの人々が、海へ行って、ごみを捨てるからです。)
これで、答えの完成です。
<注意>
この例文ですと、答えは完成なのですが、
もし、質問の主語と答えの文となる主語が同じ場合は、答えの文の主語は代名詞(itかthey)に変えると、
もっと良い答えが出てきます。
答えの主語が単数形の場合は、itを使います。
答えの主語が複数形の場合は、theyを使います。
答えの主語 | 代名詞 |
単数形 | it |
複数形 | they |
今回の例文ですと、質問の主語がthe sea、答えの主語がa lot of peopleなので、代名詞を使わなくて大丈夫です。
(主語を変える方法は、soを使った例文で説明します。)
パターン4 ’so’が使われていた場合
また、文章中にsoが使われている場合も、For this reasonと同じやり方になります。
例えば、以下の例文が文章中にあるとします。
Some students study hard to pass the exam.So they don’t play video games at all.
(何人かの学生は試験の為に一生懸命勉強します。だから彼らは全くテレビゲームをしません)

この文が出てきたら、No.1の質問は以下のようになります。
Why do some students don’t play video games at all?
(なぜ、何人かの学生たちはテレビゲームを全くしないのですか?)
答えの作り方
①Soが書かれている文の前の文を丸ごと抜き出す
Soが書かれている文の前の文は以下の通りです。
Some students study hard to pass the exam.
②主語を代名詞(it,they)に変える
主語を代名詞に変えます。抜き出した文の主語が、単数形の時はit、複数形の時はtheyに変えます。
今回の例文の主語はSome studentsで複数形なので、theyにします。
they study hard to pass the exam.
③文の先頭にBecauseをつける
答えの文の先頭にBecauseをつけます
Because they study hard to pass the exam.
(なぜなら、彼らは一生懸命、試験の勉強をするからです)
これで、答えは完成です。
Question No.2
No.2の質問は、以下の通りです。

Now,please look at the people in picture A.They are doing different things.Tell me as much as you can about what they are doing?(Aの絵の中の人々を見てください。彼らは異なることをしています。出来るだけたくさん、彼らが何をしているかを教えてください)
Aのイラストに関する質問が出されます。Aのイラストには5人の人々がそれぞれ異なる動作をしています。それらを現在進行形(be動詞+~ing形)の形で答えます。
ですので、答えるときは、以下のようにして答えます。
(1人の人について説明する時)○○ is ~ing △△.
(2人の人について説明する時) ○○ and ○○ are ~ing △△.
例えば女の子が花に水をあげていたら
A girl is watering flowers.(女の子が花に水をあげている)
となります。
1人の時は、主語が単数形なので、be動詞は、isを、2人の時は主語が複数形なので、be動詞はareを使っています
こちらにつきましては、押さえておいてほしい表現がいくつかあります。
- 花を植えている planting flowers
- 花に水をあげている watering flowers
- カーテンを開けている opening the curtain
- スクリーンを下げている pulling down the screen
- ゴミを捨てている throwing away some trash
- 手を洗っている washing (his/her) hands
- 握手している shaking hands [例:Two men are shaking hands.(2人の男性が握手をしている)]
- 物を運んでいる carrying (運んでいる物)
- 物を持ち上げている lifting (運んでいる)
これらの表現は、出題される確率が高いので抑えておきましょう。
Question No.3
No.3の質問は、つぎのような形です。

Please look at the 〇〇 in picture B.Please describe the situation.[Bの絵の〇〇を見てください。状況を説明してください]
この〇〇のところには、manかwomanが入ります。Bの絵の中の男性か女性が何をしているかを説明するよう質問されます。
この問題の答え方ですが、次の2パターンの答え方で、通じることが多いです。
パターン①:〇〇した。だから△△。→〇〇. So △△.
パターン②:〇〇した。しかし△△。→〇〇. But △△.
それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。
パターン①:〇〇した(である)。だから△△。
このパターンは、絵が次のようなストーリーの時だった場合に、使うことが出来ます。
男の子がスマートホンを落としてしまった。だからスマートホンが壊れてしまった。
→The boy dropped his smartphone.So it was broken.
女の子がベンチで、腕時計を見つけた。だから交番に届けようと思った。
→The girl found someone left the watch on the bench.So she thought that she will take it to the police station.
男性が手に荷物をいっぱい持っている。だから彼はドアを開けることは出来ない。
→The man has a lot of luggage in his hands.So he can’t open the door.
このように、〇〇した(である)。だから△△。という文を言いたいときは、〇〇.So △△.という文の形を使います。
パターン②:〇〇した(である)。しかし△△。
この文のパターンは、絵が次のストーリーだった場合に使うことが出来ます。
女性がベンチに座ろうとしていた。しかしベンチは汚れいた。
→The woman tried to sit on the bench.But it was dirty.
男性がカタログに載っている腕時計が欲しかった。しかしお店には置いていなかった。
→The man wanted to buy the watch on the catalog.But it was not sold in the shop.
女の子が缶をごみ箱に捨てたかった。しかし、ゴミ箱は、ゴミでいっぱいだった。
→The girl wanted to throw away the can into the trash.But it was full of garbage.
このようにして〇〇.But △△.の文の形を使って答えます。
Question No.4
No.4の問題に入る前に、面接官から持っているカードを裏返すように指示されます。

Now,please turn over the card and put it down.[カードを裏返しにしてしまってください]
その後にNo.4の問題が出されますが、No.4は、一般的に言われていることに対して、自分自身の考えを述べさせる問題が出てきます。例えば、次のような問題が出てきます。

Do you think the garbage will increase in the future?[将来、ゴミの量は増加すると思いますか?]
この質問にYesかNoで答えますと、理由が聞かれますので、その理由を答えていきましょう。
主に、カードで扱った内容に関する社会問題について聞かれます。問題の難易度としては、英検準2級のライティング(英作文)と同じくらいです。英作文の練習で書いてきたことをすんなり発言できるように練習しましょう。
英作文の練習問題は、面接の対策でも使えます。ぜひ以下の記事を参考にしてください。
ただし、ライティング(英作文)とは異なり、語数制限がないのと、理由を2つ答えなくていいので、英作文よりも楽です。
Question No.5
No.5では、カードの内容に関係なく、受験者自身のことについて聞かれます。例えば、次のような質問がされます。

Some people say that it is good to eat at the restaurant.Do you like to eat at the restauran?[何人かの人々が、レストランで食べることはいいことだと言っています。あなたはレストランで食べることは好きですか]
質問にはYesかNoで答えます。そうしますと、理由が聞かれたり、Please tell me more.「もっと話してください」と催促されたりします。きちんとそう発言した理由を説明できるように練習しましょう。
例えば、上のような問題ですと、以下のような流れになります。

Some people say that it is good to eat at the restaurant.Do you like to eat at the restauran?[何人かの人々が、レストランで食べることはいいことだと言っています。あなたはレストランで食べることは好きですか]

Yes.

Please tell me more.[もっと私に教えてください]

I like to go to the Italian restaurant near may house.[私は、家の近くのイタリアンレストランに行くことが好きです。]
退室
ここまで、終わったら試験が終了になります。面接官に問題カードを返して退室しましょう。退室する時には、笑顔で元気にGood bye.かSee you.とあいさつをしましょう。

OK.The test is over.Please return me the card.[OKです。テストが終わりました。カードを私に返してください]

OK.Here you are.[OKです。はい、どうぞ。]

Thank you.You may go home.[ありがとうございます。帰って大丈夫です]

OK.Good bye[OKです。さよなら]
2次試験の面接で合格するためのオススメの勉強法
2次試験の勉強法ですが、以下の方法があります。
過去問を出来るだけたくさん解く!
英検2次試験の問題は例年、パターンが同じようなものが出題されます。絵の内容を説明する問題も、過去問をたくさん解いていくと、「あっ、この絵と同じような動作の絵が他にもあったぞ」という発見が出来ます。そのようなパターンを見つけながら、過去問でたくさん練習することにより、答える事に慣れてくるだけでなく、答え方も頭に残りやすくなります。
目安としては、過去3年分くらいの問題を解いていくと、パターンが見えてきます。
そのパターンが見えてきたときに、合格が近づいていきます。
ぜひ沢山練習して、合格をめざしましょう。
他の人に面接官になってもらいながら、練習する
面接の練習をする時には、家族や友人に頼んで、面接官をやってもらいましょう。そのようにしてもらうことにより、実際の面接の雰囲気を味わうことが出来ます。また、人から発音の癖や滑舌などを指摘してもらうことにより、より英語を話す力が向上し、合格も近づいてきます。今はオンラインで英検の面接をやってくれるところもあります。オンライン英会話【ENC/GNA】では、オンラインで英検合格対策をしっかり行っていますので、おススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英検の面接官も人間ですので、みなさんを落とすために試験官をやっているわけでなく、受からせるために、試験官をやっているのだと思います。そのことを頭に入れながら、試験を緊張せず、リラックスした状態で受けると、合格がさらに近づくかもしれません。この記事を読んだ皆さんが英検に合格できますように。
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